昔から日本では、外資系企業は「すぐに首切りする」というのイメージが定着していて、転職したらリスクがあると躊躇(ちゅうちょ)する人が多いのではないかと思います。
しかしそれは本当にあなたにとりリスクなんでしょうかその実態は?
外資系と一口に言っても様々。最近では東南アジア系、中国系、韓国系の外資も増えてきています。欧米の外資の企業と同じ環境なのか??
今回は、外資系企業が本当に転職先としてリスクがあるのかを 外資に共通するであろう4つの”リスクを通してみていき、外資に転職を希望している人に対して転職する前の事前確認としてお伝えしていきたいと思います。
外資系企業で働くことの4つのリスクとは?
最初にお伝えしておきますが、年収が高い、年功序列でなく頑張れば昇進も早いなどのメリットも多くあります。
必要以上にデメリットばかり考えすぎず、メリットも見た上でバランス感覚を持ちながら、以下のあなたが気になるであろう代表的なデメリットを見てくださいね。
リスク① 雇用のリスクが高い
外資系企業で働く人の一番の不安は、リストラされるかもしれないという事です。この中にも主に3つの理由があると考えています。
① 期待されている成果が出ない 👿
これは個人に期待された成果が出せないという事ですから、あなたがここでリスクを強く感じるのであればそもそも外資系企業に向いていないのかもしれません。成果が出せない場合、日本企業でもつらい立場になるので(リストラにはならないが)、ここは社会人として何としてでも頑張らなければならないところだと私は思います。
② 日本市場から撤退 🙄
③ 会社の業績悪化 😥
この2つは個人に原因がないので(自分の頑張りとは無関係なので)、ここが一番注意しなければならない分部だと私は考えています。
日本のトップが頻繁に変わる企業であるかどうかなどは、リストラをよくやる会社である一つの目安になると思います。
また本国のサイトに業績などが通常記載されていますが、利益面で問題がないかなども確認項目です。転職前に必ずチェックしておきましょう。
金融系やコンサルティングファームの場合、昨日まで年収数千万円プレーヤーだった社員が、次の日には無職になる、ということが実際に起きる可能性もあります。
外資系企業で働く場合、こうしたリスクに対する備えは常に用意しておく必要があります。
常に転職エージェントに登録しておき、アンテナを張っておくのが良いと思いますし、その様な準備をしている人も外資系には多いです。
唯、日本に会社を設立して長い会社などの場合は、ほぼ日本の雇用と同じところもありますので一概には言えないですね!
リスク② 福利厚生がない・少ない
特に日本に来たばかりの外資は住宅手当や、子育て支援、資格補助などはない所が多いです。
ちなみに外資系企業で日本法人の会社がある場合は福利厚生も充実しています。その他の一般的な外資系企業の場合、日系の大手企業と比較すると福利厚生面で劣ることもしばしばです。
待遇面を軸として転職先を探す場合は、見た目の年収の高さに惑わされることなく、福利厚生などもトータルで考えて慎重に比較検討し、判断する必要があるでしょう。
私は日本の会社にもいましたが、福利厚生の1つとして保養所などありましたが、実は一度も利用したことなかったです。いらないですよね。
また、住宅補助を足したら日系企業の給与より、外資系企業の報酬の方がずっと高かったです。そのような事もあなた自身の目で転職前に確かめてみてください。
リスク③ 長時間労働が必要になることも
最初にお伝えしますが、残業をする人は外資系では能力のない人ととらえがちです。ですから、基本は残業なしと考えて頂いてよいと思います。しかし中には長時間労働の仕事なども存在します。
長時間労働は、職種とポジションにより大きく異なります。外資系企業のほとんどは年俸制という給与体系をとっており、基本的に残業代などは出ません。
残業代が出ないのであれば、残業はしないという文化がある職種やポジションの方も多いのですが、一方で成果は求められる環境ですので、成果を出すためには長時間労働も厭わずエンドレスで働き続けなければいけないというい方も存在しています。
唯、ヨーロッパ系の企業ではあまりないですが、アメリカ系のコンサルティング会社、金融機関、IT企業などの場合は、ずっと働き続ける職場もあります。
会社やポジションによって大きく変わりますので、あなたが応募する会社、職種、ポジションを転職エージェントと一緒によく検討してみることをおススメします。
中国系やアジア系の会社はどちらかというとITやメーカー系の会社が多いですので、長時間労働はあまりないかと思います。
リスク④ ボスが絶対過ぎる。
外資系企業の場合は、基本的に直属の上司が自身の評価者ですので、上司に嫌われてしまったら絶対に出世ができない環境が多いです。
自己主張は必要ですが、ボスの命令には絶対服従で決して反論したり文句をつけたりせず、命令に沿って高い成果を出すことだけに集中することが昇進、昇給、出世の早道かなと思います。
この点は基本的にはレベルの差こそあれ、日本企業と変わらないのではないかというのが私の考えです。
必要以上に忖度する必要はありませんが、組織の中の一人なので、上司への気遣いは必要な事だと割り切り働けばよいのではないかと思います。
私は、外資のはっきりした指示や指針が好きなんです。日本の会社は良くも悪くも合議制です。方針がぶれてどうすれば良いのかわからないという事の方がストレスになります。
あなたの場合はどうでしょうか?
”外資系への転職はリスクがある”のまとめ
外資系企業には、高い収入が見込める、頑張れば昇進が早いなど、日系企業では絶対に実現できない(と、思います)魅力がある反面、デメリットも存在することも確かです。
”外資系企業への転職は危険である”という事に対する答えは、そのメリットとデメリットのバランスをどう考えるのかという事であり、それは個人の目標によって答えが違うのではないかというのが私の考えです。つまり、YESでもありNOでもあると思います。
リスクがあるのであれば、事前にそれを良く調べる事、それに備える計画を持つこと。これにつきます。
そのような準備もせず、外資系企業に転職してしまい、入社後に大きなギャップを感じてすぐに退職するという方も数多くいるのが現状です。そうした失敗をしないためにも、ぜひしっかりとした事前の情報収集を行うように心がけることが大切です。
外資系企業の情報収集については、転職エージェントを活用して、数多くの経験が現場との接点を持っているアドバイザーから情報を提供してもらうのが一番早いですよ。もちろん自分でも積極的に情報収集してください。